ゲーム会社のリモートワークには、プログラマー、ゲームプランナー、デザイナー、シナリオライター、サウンド関連、品質管理などの職種があります。ただし、同じ職種でも、会社の方針や業務内容によって「完全在宅」「一部出社」「原則出社」に分かれます。
特に、パソコン上で作業が完結しやすい職種は、リモートワークの求人を見つけやすい傾向があります。一方、機材の使用、対面での収録、社内設備での検証が必要な仕事は、出社を求められる場合があります。
ゲーム会社でリモートワークに対応しやすい主な職種
リモートワークの対象になりやすいのは、オンラインで成果物を共有し、チャットやビデオ会議で進捗を確認できる職種です。代表的な職種は次のとおりです。
| 職種 | 主な仕事内容 | リモートワークの判断材料 |
|---|---|---|
| ゲームプログラマー | ゲームの機能、操作、通信、画面表示などを開発する | 開発環境や機密情報への接続方法、実機検証の有無 |
| ゲームプランナー | 企画立案、仕様書作成、進行管理、データ調整などを行う | 会議の進め方、開発チームとの連携方法、対面での打ち合わせの頻度 |
| ゲームデザイナー | キャラクター、背景、UI、3Dモデル、モーションなどを制作する | 制作機材やソフトの貸与、データ容量、社内設備の利用有無 |
| シナリオライター | ゲームの物語、会話、設定資料などを作成する | 資料の共有方法、企画会議、収録への立ち会いの有無 |
| サウンドクリエイター | 音楽、効果音、音声の制作や管理を行う | 録音設備や音響機材を社内で使う必要があるか |
| ゲーム品質管理・デバッグ | 不具合の確認、再現、報告、修正後の再検証を行う | 実機や社内ネットワークへの接続、機密情報の管理方法 |
| 運営・コミュニティ担当 | イベント運営、ユーザー対応、告知、データ確認などを行う | 対応時間、緊急対応、問い合わせ管理システムの利用条件 |
| マーケティング・広報 | 広告、宣伝、SNS運用、メディア対応などを行う | オンライン会議で完結するか、イベントや取材への出席が必要か |
プログラマーはリモートワークに向いている?
ゲームプログラマーは、リモートワークに対応しやすい職種の一つです。ソースコードの編集、レビュー、課題管理、オンライン会議などを、遠隔で進められる場合があるためです。
ただし、ゲーム開発では実機での動作確認や、社内ネットワーク・専用機材を使った検証が必要になることがあります。求人を見るときは、仕事内容だけでなく、使用する開発環境、出社頻度、機密情報へのアクセス方法も確認してください。
ゲームプランナーは在宅で働ける?
ゲームプランナーも、リモートワークの対象になることがあります。企画書や仕様書の作成、タスク管理、データ入力、オンライン会議などは、在宅で進めやすい業務です。
一方で、企画会議や仕様の調整を対面で行う会社もあります。特に、開発初期のアイデア出し、他部署との細かな調整、発売前の進行管理では、出社を求められる可能性があります。
「プランナー」と書かれていても、担当範囲は会社によって異なります。企画中心なのか、運営やデータ分析も担当するのかを求人票で確認すると、働き方を判断しやすくなります。
ゲームデザイナーは職種によって働き方が変わる
ゲームデザイナーは、担当分野によってリモートワークのしやすさが変わります。たとえば、2Dイラスト、UI、3Dモデル、モーションなどは、必要なソフトやデータを用意できれば在宅で作業できる場合があります。
ただし、会社の高性能な機材、専用ソフト、社内サーバーを使う場合は、出社や専用の接続環境が必要です。デザイン職で探すときは、次の点を確認しましょう。
- パソコンや液晶タブレットなどの機材を会社が貸与するか
- 必要なソフトを自宅のパソコンで利用できるか
- 大容量データを安全に送受信できる環境があるか
- 作品の確認や修正をオンラインで行えるか
- 撮影、モーションキャプチャー、収録などで出社が必要か
シナリオライターやサウンド職のリモートワーク
シナリオライターは、文章の作成や資料の整理をオンラインで行えるため、リモートワークに対応する会社があります。ただし、企画会議への参加、設定の確認、音声収録への立ち会いなどで出社が必要になる場合があります。
サウンドクリエイターは、作曲や音声編集を自宅で行えることがあります。しかし、録音スタジオ、専用の音響設備、出演者との収録環境が必要な業務では、出社やスタジオへの移動が発生しやすくなります。
この2職種は「制作作業」と「収録・打ち合わせ」で働く場所が分かれることがあるため、求人の仕事内容を工程ごとに確認することが重要です。
デバッグや品質管理は完全在宅とは限らない
ゲームのデバッグや品質管理は、リモートワークに対応している会社もありますが、完全在宅とは限りません。実機、発売前のゲームデータ、社内ネットワークなどを扱うため、セキュリティ上の理由で出社が必要になることがあります。
求人を確認するときは、「在宅可」だけで判断せず、次の条件を見てください。
- 自宅で使用できる検証機や端末があるか
- テスト環境へ自宅から接続できるか
- 出社が必要な曜日や回数が決まっているか
- 発売前の繁忙期に出社日が増えるか
- 不具合の報告や確認をどのツールで行うか
リモートワークの可否は職種より求人条件で確認する
同じ職種でも、会社やプロジェクトによって働き方は異なります。そのため、「ゲームプランナーだから在宅可能」「デバッグだから在宅不可」と一律に判断することはできません。
求人票では、次の表現の違いに注意してください。
| 求人にある表現 | 確認したい内容 |
|---|---|
| フルリモート | 勤務地の制限、入社時や研修時の出社、必要な出社の有無 |
| リモート可 | 在宅勤務の頻度、対象となる職種や部署 |
| 週数回リモート | 出社日、在宅勤務にできる曜日、繁忙期の変更 |
| 在宅勤務制度あり | 実際に応募する職種・配属先で利用できるか |
| 出社とリモートの併用 | 出社の最低回数、会議や業務ごとの出社条件 |
「制度あり」と書かれていても、すべての職種や社員が同じ条件で利用できるとは限りません。応募前や面接時に、配属予定の部署での実際の勤務日数を確認すると安心です。
リモートワークを希望する人が確認する項目
求人を比較するときは、リモートワークの可否だけでなく、働く条件まで確認します。特に次の項目は、入社後の働き方に影響します。
- 完全在宅なのか、出社を含む併用型なのかを確認する。
- 出社が必要な場合、頻度と理由を確認する。
- 自宅で使うパソコン、モニター、タブレットなどの支給条件を確認する。
- 自宅の通信環境や作業場所に必要な条件を確認する。
- コアタイム、勤務時間、オンライン会議の時間帯を確認する。
- 研修期間、試用期間、繁忙期にも同じ働き方ができるか確認する。
- 勤務地の対象地域や、緊急時に出社できる範囲を確認する。
とくに「フルリモート」を希望する場合は、会社の所在地だけでなく、居住地の制限も確認してください。全国から勤務できるとは限らず、特定の都道府県や会社から一定距離以内に住むことを条件にしている場合があります。
リモートワークに向いているゲーム職種の選び方
在宅勤務を優先するなら、まずはプログラマー、企画、シナリオ、マーケティングなど、オンラインで成果物を共有しやすい職種から求人を探すと候補を比較しやすくなります。
デザイナー、サウンド、品質管理もリモートワークの可能性はありますが、機材や実機、収録設備の条件を詳しく確認する必要があります。希望する職種を決めたら、仕事内容を「自宅でできる作業」と「出社が必要になりやすい作業」に分けて考えると、求人との相性を判断できます。
ゲーム会社のリモートワークで職種を選ぶ際は、職種名だけで判断せず、配属先の勤務形態、出社頻度、使用機材、勤務地の条件を確認することが大切です。最初に求人票の勤務形態を確認し、不明な点は応募前または面接時に具体的に質問しましょう。







