ゲーム業界の研修を受講した体験は、研修の目的や職種によって大きく異なります。新人研修ではビジネスマナーや業界の基礎、開発職向けの研修では企画・プログラミング・制作工程などを学ぶケースがあります。
ただし、受講者の体験談を読むときは、ゲーム会社の社員研修なのか、転職・就職向けのスクールなのか、対象職種は何かを分けて確認することが大切です。
ゲーム業界の研修では何を学ぶのか
ゲーム業界の研修内容は一律ではありません。受講者の立場と目指す職種によって、学ぶ内容が変わります。
| 研修の種類 | 主な内容 | 体験で確認したい点 |
|---|---|---|
| 企業の新人研修 | 会社のルール、ビジネスマナー、業務の進め方 | 研修後に配属先でどのような仕事を担当したか |
| ゲーム企画の研修 | 企画書、仕様書、ゲーム設計、企画の発表 | 企画を作る時間と、講師や社員からのフィードバック |
| プログラミング研修 | プログラミング、ゲームエンジン、チーム制作 | 未経験者向けか、事前知識が必要か |
| デザイン・制作研修 | 2D・3D制作、素材作成、制作ツールの使い方 | 使用するソフトや、完成作品を作る機会 |
| 就職・転職向け講座 | 職種理解、作品制作、応募書類、面接対策 | 学習期間、課題の量、就職支援の範囲 |
受講体験で「役に立った」と感じやすい内容
研修の効果は、知識を聞くだけでなく、実際に手を動かして成果物を作れるかどうかで判断しやすくなります。
実際の制作工程を体験できる
ゲーム制作では、企画、仕様作成、素材制作、実装、テストなど複数の工程が関わります。研修で一部の工程だけでなく、チームで完成まで進める経験があると、業務の流れを理解しやすくなります。
特に確認したいのは、課題の提出だけで終わるのか、他の受講者と役割分担をして制作するのかという点です。チーム制作が含まれる場合は、作業の分担や意見の調整も経験できます。
講師や現役社員から具体的な指摘を受けられる
自分で作った企画書や作品の改善点は、制作した本人だけでは気づきにくいことがあります。提出物に対して、どこを直せばよいのか具体的なフィードバックがある研修は、次の制作に生かしやすい傾向があります。
体験談を読むときは、「分かりやすかった」という感想だけでなく、どの課題に対して、どのような指摘を受けたのかまで確認すると判断材料になります。
自分の適性を考える機会がある
ゲーム業界には、ゲームプランナー、プログラマー、デザイナー、サウンド担当、品質管理など複数の職種があります。研修を通して、興味のある仕事と、自分が取り組みやすい仕事が異なると分かることもあります。
ただし、短期間の研修だけで職種への適性を断定することはできません。研修で感じた得意・不得意は、その後の学習や制作経験と合わせて考える必要があります。
「難しかった」という体験談で確認したいこと
研修が難しいと感じる理由は、受講者の経験や研修の前提条件によって変わります。単に「難しかった」と書かれている場合は、何が難しかったのかを分けて読みましょう。
- プログラミングや制作ツールの操作が初めてだった
- 短い期間で課題を完成させる必要があった
- チーム内で意見をまとめるのが難しかった
- 専門用語や業界知識が多かった
- 作品を改善するための時間が足りなかった
未経験者向けと書かれていても、パソコン操作や基礎的な学習がまったく不要とは限りません。受講前に、必要な知識、使用するソフト、課題の提出方法を確認しておくと、体験談との違いを判断しやすくなります。
ゲーム業界の研修を受講する前に確認すること
受講を検討するときは、体験談の印象だけで決めず、研修の条件を自分の目的と照らし合わせます。
- 研修の目的を確認する。就職対策、入社後の新人研修、特定スキルの習得など、何を目的にした研修かを確認します。
- 対象者と前提知識を確認する。未経験者向けか、経験者向けか、使用するソフトやプログラミング言語の経験が必要かを見ます。
- 実習と講義の割合を確認する。作品制作やチーム課題があるか、提出物への添削があるかを確認します。
- 研修後の到達目標を確認する。何を完成させれば修了なのか、ポートフォリオに使える成果物を作れるのかを確認します。
- 体験談の条件を自分と比較する。受講者の職種、経験、学習期間、研修形式が自分と近いかを確認します。
「楽しかった」「大変だった」という感想だけでは、自分に合うかどうかを判断できません。受講前後で何ができるようになったのか、課題をどの程度こなしたのかまで読むことが重要です。
ゲーム業界の研修体験談を読むときの注意点
研修の体験談には、受講者個人の感想と、研修全体の事実が混在することがあります。一人の感想だけで、すべての受講者に同じ結果が出ると判断しないようにしましょう。
また、研修内容や使用ツール、講師、就職支援の条件は、実施時期やコースによって変わる場合があります。古い体験談を参考にする場合は、現在の募集ページや研修案内に記載された内容と照らし合わせてください。
就職実績や受講後の成果を判断するときは、対象者、集計期間、就職の定義なども確認が必要です。具体的な条件が示されていない数字だけで、受講後の結果を予測することはできません。
自分に合う研修か判断する基準
ゲーム業界の研修が向いているかは、目的と研修内容が合っているかで判断します。
- 業界や職種の全体像を知りたい人は、基礎説明と職種紹介がある研修
- 作品を作りたい人は、制作課題と添削がある研修
- チーム開発を経験したい人は、役割分担を含む実習がある研修
- 転職や就職を目指す人は、作品指導や応募書類の支援がある研修
- 特定の技術を伸ばしたい人は、使用ツールや言語が明記された研修
反対に、研修の到達目標が分からない、実習内容が公開されていない、対象者に必要な前提知識が明記されていない場合は、体験談だけで受講を決めないほうがよいでしょう。分からない条件は、申込前に運営元へ具体的に確認する必要があります。
ゲーム業界の研修を受講した体験は、職種、経験、研修形式によって変わります。体験談を読むときは感想だけでなく、研修の目的、実習内容、受講者の前提知識、受講後にできるようになったことを確認し、自分の目的と条件に合うかで判断してください。







