ゲーム会社へ働きながら転職するにはどうすればいい?

ゲーム会社へ働きながら転職するにはどうすればいい?

ゲーム会社へ働きながら転職するには、在職中の仕事を続けながら、応募書類・ポートフォリオの準備、求人探し、面接、退職手続きを順番に進めます。先に退職する必要はなく、内定後に入社日と引き継ぎ期間を調整する進め方が基本です。

ゲーム業界では、職種によって求められる実績やポートフォリオが異なります。まず希望職種を決め、現在の仕事で得た経験を応募先でどう生かせるか整理することが重要です。

働きながらゲーム会社へ転職する基本的な流れ

転職活動は、次の順番で進めると現在の仕事と両立しやすくなります。

  1. 希望する職種と転職条件を決める
  2. 職務経歴書とポートフォリオを準備する
  3. 求人を探して応募する
  4. 勤務時間外に面接を受ける
  5. 内定後に条件と入社日を確認する
  6. 退職手続きと引き継ぎを行う

応募先や選考回数によって期間は変わるため、退職日を先に決めて動くよりも、内定後に会社と相談して退職・入社の日程を固めるほうが予定を調整しやすくなります。

最初に決めるべき転職先と希望条件

ゲーム会社といっても、家庭用ゲーム、スマートフォン向けゲーム、オンラインゲーム、アーケードゲームなど事業内容はさまざまです。制作会社だけでなく、運営会社、受託開発会社、ゲーム関連サービスを扱う会社もあります。

求人を探す前に、次の項目を決めておきましょう。

  • 希望する職種
  • 開発、運営、受託のどれを重視するか
  • 勤務地やリモート勤務の希望
  • 年収や雇用形態
  • 残業、休日、勤務時間に関する条件
  • 扱いたいゲームのジャンルやプラットフォーム
  • 転職可能な時期

条件をすべて満たす求人が見つかるとは限らないため、「必ず満たしたい条件」と「できれば満たしたい条件」を分けておくと、求人を比較しやすくなります。

ゲーム会社への応募書類で伝える内容

応募書類では、ゲームが好きという気持ちだけでなく、どのような仕事を担当し、何を改善し、応募先で何ができるのかを具体的に伝えます。

職務経歴書に書く内容

職務経歴書には、担当業務だけでなく、役割や成果も記載します。たとえば、次のような内容です。

  • 担当したプロジェクトやサービス
  • プロジェクトの規模や担当期間
  • 自分が担当した工程
  • 使用したツール、開発環境、プログラミング言語
  • チーム内での役割や他部署との連携
  • 課題に対して行った改善
  • 改善によって生じた結果

ゲーム業界以外の経験でも、進行管理、顧客対応、データ分析、品質管理、チーム運営などは職種によって生かせます。ゲーム開発の経験がない場合は、応募職種に関連する能力へ置き換えて説明しましょう。

職種別に準備するポートフォリオ

ポートフォリオは、応募職種に必要な能力を確認してもらうための資料です。職種によって、見せる内容を変える必要があります。

職種 示しやすい内容
ゲームプランナー 企画書、仕様書、ゲームデザインの考え方、担当範囲
ゲームプログラマー 制作物、実装内容、使用技術、工夫した点
2D・3Dデザイナー イラスト、モデリング、モーション、背景、制作工程
サウンド担当 楽曲、効果音、制作環境、担当した工程
ゲーム運営・マーケティング 施策、分析方法、改善内容、担当した数値や業務範囲

在職中の業務で作った資料や画像を掲載する場合は注意が必要です。会社の許可なく、社外秘の仕様書、未公開情報、顧客情報、ソースコードなどをポートフォリオへ載せてはいけません。公開できない実績は、権利や機密情報に配慮しながら、担当範囲と成果を文章で説明します。

働きながら転職活動を進める時間の作り方

在職中は、転職活動を一度に進めようとせず、平日と休日で作業を分けると負担を抑えられます。

  • 平日:求人の確認、応募、短時間の面接、採用担当者との連絡
  • 休日:職務経歴書の作成、ポートフォリオ制作、企業研究
  • 昼休みなど:日程調整やメールの確認

面接は勤務時間外や有給休暇を使って設定します。勤務中に私用の連絡を頻繁に行うと、現在の仕事に支障が出たり、転職活動を知られたりする可能性があるため、会社のパソコンやメール、共有スケジュールは使わないほうが安全です。

採用担当者には、在職中であることと、面接可能な時間帯を最初に伝えておくと日程調整がしやすくなります。平日の夜や休日に対応できるかは企業ごとに異なるため、希望時間に対応できない場合は有給休暇の利用も検討します。

面接で「働きながら転職する理由」をどう説明するか

在職中であること自体は、転職で不利になるとは限りません。面接では、現在の会社への不満だけを話すのではなく、今後取り組みたい仕事と、その仕事を希望する理由を説明します。

たとえば、次の順番で話すと整理しやすくなります。

  1. 現在の仕事で担当していること
  2. そこで身につけた経験や強み
  3. 今後さらに取り組みたい仕事内容
  4. その仕事を志望する理由
  5. 応募先で生かせる経験

「ゲームが好きだから」だけでは仕事内容とのつながりが伝わりにくいため、好きなゲームのどこに関心があるのか、また自分の経験をどの業務で生かせるのかまで具体化しましょう。

内定が出た後に確認すること

内定を受ける前に、給与や仕事内容だけでなく、雇用条件と入社後の働き方を確認します。口頭の説明だけで判断せず、労働条件通知書などの書面で確認できる状態にしておくことが大切です。

  • 雇用形態と契約期間
  • 担当する職種と業務内容
  • 給与、賞与、手当
  • 勤務時間、休日、休暇
  • 勤務地と勤務方法
  • 試用期間の条件
  • 入社日

条件に不明点がある場合は、承諾前に採用担当者へ確認します。現在の会社へ退職を伝える前に、入社日、雇用条件、内定の扱いを確認しておくと、後から予定が変わるリスクを減らせます。

退職を伝えるタイミングと引き継ぎ

転職先の条件と入社日を確認したら、現在の会社へ退職の意思を伝えます。退職を申し出る時期や手続きは、雇用契約や就業規則によって確認すべき点が異なるため、社内規定を先に確認してください。

退職日までに、次の内容を整理して引き継ぎます。

  • 担当している業務の一覧
  • 作業の進み具合と今後の予定
  • 関係者の連絡先や対応状況
  • 使用している資料や手順
  • 期限がある業務と注意点

引き継ぎに必要な期間は、仕事内容や役割によって変わります。内定先には現在の会社の引き継ぎ状況を正確に伝え、無理な入社日を約束しないようにしましょう。

働きながらの転職で避けたい失敗

転職活動に集中するあまり、現在の仕事や応募先との連絡がおろそかになると、双方に迷惑がかかります。特に次の点には注意が必要です。

  • 勤務中に転職活動を続ける
  • 会社の機密情報を応募書類やポートフォリオに使う
  • 内定前に退職日を決めてしまう
  • 複数社の面接を同じ時間に入れる
  • 応募先ごとに内容を変えず、書類を一斉送信する
  • 現在の会社への不満だけを志望動機にする
  • 入社日を引き継ぎ期間より早く設定する

転職活動が長引いて負担が大きくなった場合は、応募数を一時的に減らし、書類やポートフォリオの改善を優先する方法もあります。現在の仕事の品質を保ちながら、継続できるペースで進めることが重要です。

ゲーム会社へ働きながら転職するために最初にやること

まずは、希望する職種を一つか二つに絞り、現在の経験から応募先で生かせる実績を3つ書き出してください。その後、機密情報を除いた職務経歴書とポートフォリオを作り、求人の仕事内容や応募条件と照らし合わせます。

退職を先に決めるのではなく、応募・選考・内定・条件確認・退職の順に進めるのが、働きながら転職する基本です。転職先の業務内容、入社日、現在の会社の引き継ぎ期間を確認しながら、無理のない日程で調整しましょう。