ゲーム専門学校と大学の違いは?

ゲーム専門学校と大学の違いは?

ゲーム専門学校と大学の違いは、学ぶ期間・授業の進め方・学位の有無・進路の広さにあります。ゲーム制作の実習を中心に早く専門分野へ進みたい人は専門学校、ゲーム以外の分野も含めて幅広く学び、学位を取得したい人は大学が向いています。

ゲーム専門学校と大学の主な違い

比較項目 ゲーム専門学校 大学
主な目的 ゲーム業界など、特定の職業に必要な知識や技術を身につける 専門分野を学びながら、幅広い知識や考え方を身につける
学ぶ内容 プログラミング、企画、グラフィック、サウンドなどの実務に近い内容 専攻に応じた専門科目に加え、一般教養や研究に関する科目も学ぶ
授業の特徴 制作実習やチーム制作が多い傾向 講義、演習、実験、研究などを組み合わせる
修了時に得られるもの 修了証書や、学校・課程によっては専門士など 学士の学位
在学期間 学科や課程によって異なるが、2年制や3年制などがある 一般的な学部課程では4年間
卒業後の進路 ゲーム会社などへの就職を目指しやすいカリキュラムが組まれる ゲーム業界を含め、幅広い業界や大学院への進学を検討できる

ただし、学校によって学科、授業時間、設備、就職支援の内容は異なります。専門学校か大学かだけで判断せず、志望する職種を学べるか、制作実績を作れるかを確認することが大切です。

学ぶ内容はどう違う?

ゲーム専門学校は、ゲーム制作に必要な技術を職種別に学びやすい点が特徴です。たとえば、ゲームプログラマー、ゲームプランナー、2D・3DCGデザイナー、サウンドクリエイターなどを想定した学科が設けられていることがあります。

一方、大学では、情報系、メディア系、デザイン系などの学部・学科でゲーム制作に関係する内容を学びます。ゲーム制作そのものが中心とは限らず、数学、情報科学、デザイン理論、メディア表現などを土台にして学ぶ場合もあります。

そのため、すぐにゲーム制作の実習を始めたい人は専門学校、関連分野の理論や基礎から幅広く学びたい人は大学を検討しやすいでしょう。

実習や作品制作の違い

ゲーム専門学校では、授業の中でゲームを制作し、作品を就職活動で見せる「ポートフォリオ」を作る機会が設けられることがあります。チームで企画を立て、役割分担をして完成させる授業もあります。

大学でもゲームやアプリを制作する授業・研究室はありますが、すべての大学や学科で同じ内容を学べるわけではありません。大学を選ぶ場合は、ゲーム制作の授業名だけでなく、次の点を確認してください。

  • 自分が希望する職種の授業があるか
  • 個人制作とチーム制作のどちらが中心か
  • 使用するソフトやゲームエンジンを確認できるか
  • 完成作品を就職活動で使えるか
  • 制作設備や指導体制が自分に合っているか

就職のしやすさに違いはある?

専門学校は、特定の職種や業界への就職を意識したカリキュラムになっていることが多く、ゲーム業界向けの作品制作や就職指導を受けやすい傾向があります。ただし、就職できるかどうかは学校名だけで決まらず、作品の完成度、基礎技術、応募先との適性、面接などによって変わります。

大学では、ゲーム業界以外の企業も含めて進路を考えやすく、学士の学位を応募条件とする求人に対応しやすい点があります。ゲーム業界を目指す場合も、情報系やデザイン系の専門知識を生かして応募できます。

ゲーム会社への就職を目指すなら、学校の就職率の数字だけでなく、自分が希望する職種への就職実績、求人の対象学科、卒業生の進路、作品指導の内容を確認しましょう。就職率の集計方法や対象者は学校によって異なるため、数字だけで単純比較することはできません。

学位や応募できる求人に違いはある?

大学を卒業すると、原則として学士の学位を取得できます。専門学校は学位を取得する教育機関ではありませんが、一定の要件を満たす専門課程を修了すると「専門士」または「高度専門士」の称号が付与される場合があります。

ただし、称号の有無や種類は、学校の課程や修業年限などによって異なります。入学前に、募集要項や学校への問い合わせで確認してください。

求人に「大学卒業」などの条件がある場合、専門学校の修了だけで応募できるかは求人や企業の扱いによって異なります。反対に、ゲーム業界では学歴だけでなく、職種に必要な技術や作品を重視する求人もあるため、希望する企業の応募条件を個別に確認する必要があります。

どちらを選ぶべきかは目的で決まる

ゲーム制作を中心に学び、早く就職したい人

ゲーム専門学校が候補になります。制作実習や職種別の授業を重視し、比較的早い段階からゲーム業界向けの学習に集中したい人に向いています。

ただし、希望する職種の学科があるか、卒業までにどの程度の作品を制作できるかを確認してください。ゲームプログラマーを目指す人と、キャラクターデザインを目指す人では、必要な授業や設備が異なります。

幅広い進路や学位も重視したい人

大学が候補になります。ゲーム業界以外への就職、大学院への進学、関連分野の研究なども含めて進路を考えたい人に向いています。

大学を選ぶときは、「大学だからゲームを実践的に学べる」とは限りません。ゲーム制作を目的にするなら、学科のカリキュラム、研究室、制作設備、卒業制作の内容を確認しましょう。

まだ職種を決めきれていない人

大学で情報、デザイン、メディアなどの基礎を学びながら、複数の職種を比較する方法があります。専門学校でも入学後に職種を考えられる場合はありますが、学科によって学ぶ内容が早く分かれることがあるため、変更のしやすさを確認しておくと安心です。

学校選びで確認したい5つの項目

  1. 目指す職種:ゲームプログラマー、プランナー、デザイナーなど、希望職種の授業があるか確認する。
  2. 制作作品:学生の卒業制作やポートフォリオを見て、完成度や制作内容を確認する。
  3. 授業時間:講義と実習の割合、個人制作とチーム制作の違いを確認する。
  4. 就職実績:ゲーム業界全体ではなく、自分の希望職種や学科の就職実績を見る。
  5. 卒業後の選択肢:学位や専門士などの扱い、大学院進学、ゲーム業界以外への就職も確認する。

オープンキャンパスでは、授業の説明だけでなく、在校生の作品、制作環境、教員の指導方法を見ておくと比較しやすくなります。学費や教材費、設備費なども学校ごとに異なるため、入学後に必要な費用を含めて確認してください。

ゲーム専門学校と大学の違いのまとめ

ゲーム専門学校は、ゲーム制作の技術と就職に向けた実習を重視したい人に向いています。大学は、学士の取得、幅広い学習、ゲーム業界以外も含めた進路の選択肢を重視したい人に向いています。

迷ったときは、まず目指す職種を決め、その職種の授業、制作実績、就職実績、卒業後の進路を学校ごとに比べてください。「専門学校か大学か」だけでなく、「希望する仕事に必要な作品と技術を、どの環境で身につけられるか」で判断することが重要です。